鹿児島市谷山中央7-42-8 ℡099-260-4786 18.10.10号 fax099-260-4786 堂 代表 中堂園拓也 | TAISHOU BULLETIN NO.3 |
10・10に思う事
10月に入り秋晴れの良い天気が続いています。ぎらぎらと照りつけていた太陽もふと気がつくとひざしが弱まっているのを感じたりしませんか、空にはうろこ雲がうかび暑さと涼しさが入り混じった気候になっています。このような空模様を『行合いの空』と言うそうです。
又、朝焼けや夕焼けの、赤く染まった雲の事を『茜雲』と言います。あかねぐも茜雲はいつも美しいものですが秋の夕暮れは寂しさも募って格別美しく目に移るような気がします。みなさんもたまには空を見上げて『行合いの空』に思いを馳せてみてください。
さて、またもやいやな事がおきました。今日のヤフーニュースがら抜粋します。
『北朝鮮の核実験に抗議し、広島市の原爆資料館は10日、最後の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示を「40」から「1」に戻した。リセットは今年8月に米国が臨界前核実験を実施して以来で、11回目。
監視時計は01年、平和団体が寄贈した。広島への原爆投下からの日数「22345」も表示している。』
世界で唯一の被爆国である日本にとって大きな問題です。きれいな『茜雲』から『死の灰』が降ってこない事を祈り、出来る事なら『対話と圧力』のみで平和を築いていきたいものです。
最近、私が読んでいる 『葉隠聞書』(田代陣基 1710年)(『武士道とは死ぬ事と見付けたり』で有名)の中で(人の批判の仕方)が書いてあります。三島由紀夫の『葉隠』より紹介します。
『意見してその人の欠点を直すと言う事は大切な事であり、慈悲心とも言い換えられる。それは、ご奉公の第一の条件でもある。
ただ、意見の仕方に骨を折る必要がある。他人のやっている事に対して善悪を探し出すと言う事は易しい事で、又、それについて批判する事もたやすい。おおかたの人は、人の好かない、言いにくい事を言ってやるのが親切のように思い、それが受け入れられなければ、力が足りなかったとしているようだ。こうしたやり方はなんら役立たずで、ただいたずらに人に恥をかかせ、悪口を言うだけの事と同じ結果になってしまう。言ってみれば気晴らしの類だ。
意見と言うのは、まず、その人がそれを受け入れるか否かをよく見分け、相手と親しくなり、こちらの言う事を、いつも信用するような状態にしむける所から始めなければならない。その上で趣味の方面などから入って、言い方なども工夫し、時節を考え、あるいは手紙などで、あるいは帰りがけなどに、自分の失敗などを話し出したりして、余計な事は言わなくても思い当たるように仕向けるのがよい。まずは、よい所を褒め立て、気分を引き立てるように心をくだいて、のどが渇いたときに水が飲みたくなるように考えさせ、そうした上で欠点を直してゆく、と言うのが意見と言うものである。意見と言うものは、ことのほかしにくいものと言える。だれにでも年来の悪癖みたいなものが身にしみ込んでいるので、そうすぐには直らないと言う事は、私自身も見に覚えのある事だ。友人一同、常日頃親しくして、悪癖を直しあい、一つの心になってご奉公に勤めるようになることこそが本当の慈悲心といえるだろう。それなのに、恥をかかせては、直るべきものも直らない事になってしまう。直るはずも無いではないか。』とあります。
『花は育てるには1年、木は10年、人は100年、思想は1000年』と古い中国の格言があります。時間はかかろうとも、世界中がお互いの慣習や思想、文化を尊重し合い、対話を持って平和を築き上げてもらいたいものです。
もちろん、私たちの周りでも。