18.8.15号 堂・代表 中堂園 拓也
TAISHOU BULLETIN NO.1
終戦記念日に思う事
戦後60年という節目を超え、今年61回目を迎える終戦記念日にあたり従業員の皆様向けに『TAISHOU BULLETIN』の第一号を発行いたします。
堂の企業理念の中に『原則は不可侵であるが、方針は柔軟でなければいけない』とあります。常に世の中は進歩し続けています。その中で柔軟に対応していく事こそ企業の発展に繋がります。社長としての私が今感じている事、又、今後会社としての進むべき道をこの会報により感じていただければ幸いです。
さて、『戦争』そのものが遠い記憶になりつつある昨今ですが、靖国神社参拝問題や近隣諸国との外交問題において太平洋戦争が発端となった様々な問題は今だ根深く燻り続けています。このような情勢で私たちが出来ることは、可能な限り戦争の記憶を薄れさせず、平和への道を歩み続ける努力をすることだと思います。
1945年8月15日の『朕深く世界の大勢と、帝國の現状とに鑑み』に始まる『昭和天皇』の『玉音放送』にて太平洋戦争は終戦しました。そして、その後日本は復興し著しい発展を遂げました。その『玉音放送』の中で『堪へ難きを堪へ、忍ひ難きを忍ひ、以って万世の為に太平を開かむと欲す』とあります。
現在、創業5年目である『堂』にも堪へ難きを堪へ、忍ひ難きを忍んだ時期がありました。現在、従業員数は21名です。創業当時(2001.12.15)は7名でした。現在の騎射場本店にて右も左もわからぬままオープニングスタッフとしての誇りと元気さだけをモットーに頑張り続けました。そして、徐々にお客様も増えていき『堂・天文館店』(2003.5)の出店に漕ぎ着けました。当時もたしか現在と同様の従業員数でした。しかしながら、社長である私の経営手腕の未熟さから閉店(2004.11)せざるを得ない状況となりました。今でも当時の常連のお客様、今でもお付き合い頂いているお取引先の方々、そして辞めていかざるを得なかった従業員の皆様には本当にご迷惑をお掛けしたと深く反省しております。
その後、V字改革を果たすべく『堂・騎射場本店』にてオープニングスタッフで1名だけ残ってくれた『山下 佳子氏』そして現在、『みそや・堂 別庵』頭の『山元 敬史氏』現在沖縄にて修行中の『納瀬 晃人氏』そして、女将『中堂園 孝子』と私の5名にて再出発しました。昼3名、夜4名での再出発です。当然仕込みも間に合わず、夜は泊まりこみの日々が続きました。1週間のうち家のベッドで寝ることの出来る日は1日、2日程度だったと思います。ほんの2年前の事です。その後、『三越』への取引が決まり、県特産品協会からの全国有名百貨店への出展等によりお客様も増え、やっと現在まで漕ぎ着けました。
この時期(堪え難きを堪え、忍び難きを忍び)頑張ってこれたのも堂を愛してくださっている『お客様』の応援と、丈夫な体に産んでくれた両親、そして大変な時期に堪えながら『堂』を支えてくれた従業員のおかげと心から感謝しています。
今後も試練は幾度とやってくると思います。皆さん、『試練は宝、逆境はバネ』です。
『オール フォー ゲスト』(すべては、お客様の為に)をモットーにこれからも『知行合一』を実践して行きましょう。
合掌
18.9.11号 堂・代表 中堂園 拓也
TAISHOU BULLETIN NO.2
9.11に思う事
9月に入り、朝夕はだんだんと涼しくなってきました。しかしながらせっかく秋晴れの気持ちよい日を期待していたのに『秋の長雨』が続いています。でも、憂鬱なこのような『秋の長雨』にも日本には『秋霖』(しゅうりん)という美しい言葉があるそうです。自然と共存し情緒豊かに暮らしてきたからこそ生まれた言葉なのでしょうね。
その、『秋霖』(しゅうりん)の中『TAISHOU BULLETIN』の第二号を発行いたします。
この8月、私は父を亡くしました。誰でもいつかは経験する事ですが、最も身近な人の死というものは耐え難いものです。その後毎週の法要の中で住職から聞いた言葉で『(正義)がぶつかり合ったら喧嘩になってしまう。』というお話を聞きました。なるほどと思いましたので少しわかりやすく説明します。
9.11米中枢同時テロから5年の月日が経ちました。昨日も『世界貿易センタービル』跡地の『グラウンド・ゼロ』から各局中継し犠牲になった方々の追悼をしていました。そして『ブッシュ米大統領』の対イラク、対アフガンへの進行の問題を議論していました。
ブッシュ大統領が、テロとの戦いを大儀にアフガンに進行したときアメリカ国民は90%程の支持率だったそうです。私もそうでしたが皆さんもそうだったでしょう。卑劣な『テロ』に立ち向かう『正義の国アメリカ』という印象でした。しかしながら、逆の立場で『タリバン』の側から言わせば『聖戦』であるといいます。こちらも『正義』なのですね。いままでの歴史をふりかえってみてもすべて『正義』と『正義』がぶつかりあっているのです。
では、何が『正義』なのかという疑問に達します。『正』という字は『一をして止める』と書きます。要は正しい事は一つしかないという事です。
古代ローマは敵対する民族の文化や宗教を尊重する寛容さで栄えたと言われます。人命を尊び、歴史や慣習を尊重する事により、より一層のローマ帝国の発展があったのでしょう。
すべては『人の質』によって決まってしまうのでしょうね。隣人を愛する心を持ってすべての人々に接し会話をしていけば平和はやってくるのかもしれません。
『人の嫌がる仕事や、自分の損する事を微笑みをもって行動できる人間』が尊敬される人かもしれません。
もう一度、堂の企業理念である『オール フォー ゲスト』(すべてはお客様の為に)という言葉を各人考えて日々の業務や家庭生活及び学校生活に役立ててください。
合掌

18.10.10号 堂・代表 中堂園 拓也
TAISHOU BULLETIN NO.3
10.10に思う事
10月に入り秋晴れの良い天気が続いています。ぎらぎらと照りつけていた太陽もふと気がつくとひざしが弱まっているのを感じたりしませんか、空にはうろこ雲がうかび暑さと涼しさが入り混じった気候になっています。このような空模様を『行合いの空』と言うそうです。
又、朝焼けや夕焼けの、赤く染まった雲の事を『茜雲』と言います。あかねぐも茜雲はいつも美しいものですが秋の夕暮れは寂しさも募って格別美しく目に移るような気がします。みなさんもたまには空を見上げて『行合いの空』に思いを馳せてみてください。
さて、またもやいやな事がおきました。今日のヤフーニュースがら抜粋します。
『北朝鮮の核実験に抗議し、広島市の原爆資料館は10日、最後の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示を「40」から「1」に戻した。リセットは今年8月に米国が臨界前核実験を実施して以来で、11回目。
監視時計は01年、平和団体が寄贈した。広島への原爆投下からの日数「22345」も表示している。』
世界で唯一の被爆国である日本にとって大きな問題です。きれいな『茜雲』から『死の灰』が降ってこない事を祈り、出来る事なら『対話と圧力』のみで平和を築いていきたいものです。
最近、私が読んでいる 『葉隠聞書』(田代陣基 1710年)(『武士道とは死ぬ事と見付けたり』で有名)の中で(人の批判の仕方)が書いてあります。三島由紀夫の『葉隠』より紹介します。
『意見してその人の欠点を直すと言う事は大切な事であり、慈悲心とも言い換えられる。それは、ご奉公の第一の条件でもある。
ただ、意見の仕方に骨を折る必要がある。他人のやっている事に対して善悪を探し出すと言う事は易しい事で、又、それについて批判する事もたやすい。おおかたの人は、人の好かない、言いにくい事を言ってやるのが親切のように思い、それが受け入れられなければ、力が足りなかったとしているようだ。こうしたやり方はなんら役立たずで、ただいたずらに人に恥をかかせ、悪口を言うだけの事と同じ結果になってしまう。言ってみれば気晴らしの類だ。
意見と言うのは、まず、その人がそれを受け入れるか否かをよく見分け、相手と親しくなり、こちらの言う事を、いつも信用するような状態にしむける所から始めなければならない。その上で趣味の方面などから入って、言い方なども工夫し、時節を考え、あるいは手紙などで、あるいは帰りがけなどに、自分の失敗などを話し出したりして、余計な事は言わなくても思い当たるように仕向けるのがよい。まずは、よい所を褒め立て、気分を引き立てるように心をくだいて、のどが渇いたときに水が飲みたくなるように考えさせ、そうした上で欠点を直してゆく、と言うのが意見と言うものである。意見と言うものは、ことのほかしにくいものと言える。だれにでも年来の悪癖みたいなものが身にしみ込んでいるので、そうすぐには直らないと言う事は、私自身も見に覚えのある事だ。友人一同、常日頃親しくして、悪癖を直しあい、一つの心になってご奉公に勤めるようになることこそが本当の慈悲心といえるだろう。それなのに、恥をかかせては、直るべきものも直らない事になってしまう。直るはずも無いではないか。』とあります。
『花は育てるには1年、木は10年、人は100年、思想は1000年』と古い中国の格言があります。時間はかかろうとも、世界中がお互いの慣習や思想、文化を尊重し合い、対話を持って平和を築き上げてもらいたいものです。
もちろん、私たちの周りでも。

18.12.12号 堂・代表 中堂園 拓也
TAISHOU BULLETIN NO.4
2006年を振り返って
十二月も残すところわずかとなり、今年も色々あったなーと行く年を振り返ると、なぜかしんみりとした気持ちになってしまいます。
行き会った人、行き過ぎた人、喧嘩した人、握手した人、今年もたくさんの人と出会い、たくさんの思い出を作る事が出来ました。
色々と考えていると、行く年を潔く振り捨てていく事が名残惜しくなってくるような気がします。
私の好きな作家『アーネスト・ヘミングウェイ』の言葉に『人生でやって来た事に後悔はない、やらなかった事に後悔が残る』という言葉があります。今夜寝る前にでも今年をじっくり振り返ってみたいと思います。
今回は、私が今年いろんな局面で励まされた言葉をご紹介します。よかったら、皆さんもこれを読んで今年のそれぞれの人生を振り返ってみてください。
l ダメなリーダーの3K。(シナリオ)を書けない。(他人の話を)聞かない。(ビジョン)を語れない。
l 『忙しい』『大変だ』『苦しい』こう言えば言うほど人は確実に離れていく。
l 経営は経済活動を営むと書く、人を踏みつけて軽々しく遊泳する軽泳者にはなるな。
l 人で売る。人が売る。人を売る。
l 人望は無いけど欲望のある人がいる。人望はあるけど欲望のない人がいる。人望も欲望もない人がいる。
l 『一生懸命やってるんですから』は最低の言い訳、一生懸命やれば後はどうでもいいのか。
l 意地を張りすぎて、良い事は一つもない。
l さぼらない!威張らない!面倒くさがらない!
l 人の気持ちはいつも想定範囲外にある。わかろうとすれば傷つけるし、無頓着でいると反感を買う。
l 継続には強い意志と集中力が必要。『媚びない、ぶれない、容赦しない』の徹底が必要。
l 『新人だから』『よくある事だから』『どこもそうだから』こういうのを許すとルールが風化する。
l 指示待ち族はもう古い、最近目立つのが指示ため族。返事はいいがなにもせずに放っておく。
l なんでも人に頼まない、自分でやれば感謝、尊敬、恐縮されて人望を作れる。
l 『売る』前に『売れる』方程式を作る。
l 自業とは自分のビジネス、時業とは時間の効率化。次業とは新規分野の考案・開拓。どれもビジョンが必要
l 『対話⇒協議⇒交渉』の段取り。『目標+目的+目算=ビジョン』の計算式。3つの悪は『慢心、安心、無関心』。
l 水道光熱費の節約は、『ケチ』ではありません。『経済の知恵』です。
このくらいでよいでしょうか?今年も反省しきりです。
続きは又来年!
よいお年をお迎え下さい。
合掌

TAISHOU BULLETIN NO.5
純で行こうぜ!
皆さん明けましておめでとうございます。
新年が明けた1月4日「みそや・堂」は「株式会社 堂」へ法人化することが出来ました。
これもひとえにお取引様、従業員の皆様の御協力の賜物と心から感謝致します。
さて、先日老舗「不二家」の食品衛生法がらみの問題が浮上しました。我々「食」に携わる者にとって許されざるべき問題だと思います。
「みそや・堂」各店においては「衛生管理士」を育成し指導するようにしておりますが、今後もほんの些細なことであっても、人が口にするものです、妥協せずに対応の程お願いします。各店 頭に於かれましてはまず、基本である従業員の服装身だしなみのチェック、店内のクリンリネス等、今一度基本に戻って管理指導のほどお願い致します。
皆様もご存知の通り、「みそや・堂」は昨年の12月15日をもって創業6年目に突入致しました。この6年の間に鹿児島市内だけでも何十件ものラーメン店が開業し、又何十件ものラーメン店が消え去っていきました。この業界は本当に過酷な世界です。味ももちろんのことですが、いくらうまくても少し手を抜くとすぐにお客様に伝わり、あっという間に業界から抹殺されてしまいます。では、なぜ「みそや・堂」がこれまで生き残ってこられたのかと考えますと、お客様とお取引様、そして仕事に対して「ピュア」であり続けたからだと思います。
それは、創業以来一日たりとも絶やすことなく火をつけ続けてきた「寸胴」が物語っていると思います。春夏秋冬を5回も経てきました。時には失敗し、涙ながらに全部捨ててやり直したこともありました。本当に悔しかった思い出です。又、私自身振り返りますと、まる5年の間通算で1年半くらいは泊り込みで愛情を持って仕込みをしてきました。このように、お客様に自分の納得した商品だけを提供していきたいという私の信念に浜田社長をはじめとする現在の「味堂会」の社長様方の共感を得、ご協力を頂き、それによってお客様のご支持を頂いて来られたのだと思います。今後も誰一人裏切ることなくこの仕事を全うしていく所存です。
「味堂会」の社長様方の好きな「石原裕次郎」の歌の歌詞に「純で行こうぜ!愛で行こうぜ!」とあります。まさしく、純愛を持って人にそして仕事に接すれば「不二家」のような事件も起こらないだろうし、世の中に蔓延る色んな不祥事や事件も起こらないだろうと確信します。
少なくとも「大将 BULLTEIN」を読んで下さっている皆さん!
これからも 「純で行こうぜ!愛で行こうぜ!」